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遊佐町の採石計画 住民が不信感
秋田県の事業者が計画している遊佐町・鳥海山麓での採石事業について、4月23日、町と住民による意見交換会が行われました。
秋田県にかほ市の川越工業は、遊佐町臂曲地区に所有する鳥海山麓の土地で、最大30メートル掘り下げる採石事業を計画していて、2025年8月の開始を目指しています。
川越工業は2016年にも採石を計画しましたが、町は、深さ2メートル以上の掘削を規制する条例に基づき、これを許可しませんでした。
4月23日、遊佐町役場で開かれた意見交換会には住民およそ70人が出席し、町に対して意見を述べました。
「川越工業は、なぜまた採石計画を再度持ち出してきたのか非常に疑問。」
「事業者側の都合の良い図面にしか見えない。」
「2メートル以上掘るという段階で、規制対象事業。(町には)毅然とした態度で臨んでほしい。」
「コメを作って生活している我々農業者にとっては、水は非常に大切。しっかり町民の意見に寄り添える行政判断をしてほしい。」
【遊佐町 髙橋務副町長】
「条例に規定をする水源涵養機能を大きく損なうのか、損なわないのか。あとは、地下水に影響があるのかないのか。そういったところが判断の基準になってくる。」
町によりますと、川越工業からの資料提出などが遅れていて、当初予定していた5月10日までの認可の判断は、難しい状況だということです。
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