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水害の爪痕残る最上川舟下り GW前に安全祈願
春の行楽シーズンの訪れを知らせる「最上川舟下り」。
いまも去年の水害の爪痕が残っています。
戸沢村にある舟番所には、無残な姿の舟がひっそりと置かれています。
ことし1月、最上川の下流で真っ二つに折れている状態で見つかりました。
【最上峡芭蕉ライン南條裕司さん】
「過去にこのようなことは、無いことは無いが今回は数が多かったので打撃を受けている。」
最上峡芭蕉ラインでは去年7月の記録的な大雨の影響で16隻のうち11隻が流されましたが、その後発見された舟を修理するなどして運行しています。
【最上峡芭蕉ライン南條裕司さん】
「このような水害がなるべく起きてほしくない。」
連休を前にしたきょうは、安全祈願が行われ、地元の児童たちが舟下りを体験。
出航するとさっそく最上川沿いの絶景が子どもたちを迎えます。
【船頭さん】「サクラが今、満開ですよ。綺麗でしょ。このあたりのサクラは雪が多いために県内でも最も(開花が)遅いんですね。」
そして船頭からは去年の大災害の経験も子どもたちに伝えられました。
【船頭さん】「最高水位が看板の上の赤い線だった。ところが去年の7月26日、とんでもない大洪水が発生してあの看板をさらに上回った。」
去年の大災害の教訓も受け止めながらふるさとの景色を楽しむ児童たち。ほとんどが初めての舟下りとなりました。
【インタビュー】「景色がきれいだった。最初は怖かったけれどあとから楽しくなってきて景色も綺麗だった。」「揺れるのは怖かったけれど楽しかった。」「急な波もあると思っていたけれどそんな怖くなくて舟下りって楽しいんだなと思った。」
大型連休中は例年通りの便数に増やして対応するということです。
【船頭さん】「春を迎えた時に去年の忌まわしい災害をふと忘れることも出来る。(子どもたちが)元気に最上川舟唄を歌ってくれたので、それを聞いていると我々は勇気づけられる。やはりこれから頑張っていくという気持ちになった。」
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