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山形大医学部 UAEの企業と覚え書き交わす

山形大学医学部はUAEアラブ首長国連邦の企業と重粒子治療に関する医学交流に向けて覚え書きを交わしました。

山形大学医学部の東日本重粒子センターを訪れたのは、UAEを拠点とする医療企業の経営陣や医師です。

「今視察しているのが、回転ガントリーという重粒子線を様々な角度から照射できる世界有数の装置です。」
「今後は、このノウハウがUAEに提供されるということです。」

東日本重粒子センターでは、治療の効果が高く、患者への負担が少ないとされる重粒子線によるがん治療を、2021年から行っていて、3月までに治療を受けた患者は2235人に上ります。

4月21日には、山形大学の永瀬智医学部長とUAEを拠点とする医療企業のCEOハサン・ジャーセム・アル・ヌエイス閣下が、覚え書きを交わしました。

【M42グループCEOハサン・ジャーセム・アル・ヌエイス閣下】
「かつて不可能だった命を救う方法が今現実となっている。これは私の国にとって初めての試みのみならず、世界にとって歴史的瞬間である。」

覚え書きにはUAEの企業に治療技術を提供することや、医療従事者を迎え入れて研修を行うことなどが盛り込まれています。

【山形大学 永瀬智医学部長】
「我々が提供するだけではなくて、UAEの環境は山形と違うので重粒子線の装置の精度を上げるいい情報になる。患者の受け入れは距離的に難しいので現地で治療ができるような施設の建設が今後始まる。それに向けて(医療従事者の指導など)我々がサポートする。」