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大雪で山形のフルーツに深刻な打撃 枝折れも影響

この冬、日本全土を寒波が襲い、山形県内も大雪に見舞われました。

この大雪は山形が誇る「フルーツ」にも深刻な打撃を与えています。

「うわ!枝が…幹から…」

「バキっと。」

「これもあそこから」

「折れてしまって枝の先が地面に」

「これはだめですね、切らないと。」

4月8日、県は、この冬の大雪による農林水産業の被害状況を発表し、その被害額は2億7300万円にのぼっています。

200アールの園地でサクランボやラ・フランス、リンゴを栽培する南陽市の高橋善一さんは、枝に支柱を立てるなどの対策を行ったそうですがその支柱も雪の重みに耐えられず、園地全体の3割ほどが被害を受けたそうです。

「1月はそんなに雪が降らなかったので、これで今年の冬も終わりだなと思っていたが、2月10日ごろ毎日30センチ以上積もっていって。結果的にこうなっちゃった。がっかりですね。」

常に自然との戦いになる農業。

果樹の枝折れの影響は、長期に及ぶといいます。

「ひょうとか台風だと(果実への被害は)その年だけだが果樹は1年では再生しない。これから5.6年は収穫量が半分くらいになる」

被害の全容把握には時間がかかる見込みで、さらなる被害が確認される可能性もありますが、高橋さんは山形が全国に誇る「フルーツ」を作り続ける決意です。

「これは仕方がない。残った木で一生懸命頑張るしかない。おいしい果物を生産して皆さんに届けたい。」