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「山めん寒ざらしそば」試食会 寒波襲来も乗り越え

沢の冷たい水に浸し寒風にさらしたソバの実で作る「山めん寒ざらしそば」の試食会が行われました。

江戸時代、将軍家に献上していたというそばを再現した「山めん寒ざらしそば」。山形市のそば店などが加盟する組合が、1年で最も寒さが厳しいとされる二十四節気の「大寒」に合わせ、収穫したソバの実を冷たい沢に浸したあとおよそ1か月寒風にさらします。厳しい寒さを乗り越えたソバの実はアクが抜けて雑味がなくなり、より一層そば本来の甘みや風味が増すといいます。
今年はソバの実を沢に浸す1月下旬が暖かく味への影響が懸念されましたが、寒風にさらした2月以降は寒波の襲来などもありその不安も払しょくされました。

「いただきます。まず、のど越しがツルツル。歯ごたえ食べ応えもあってそばの香りが引き立つ。噛めば噛むほどそばの甘みも出てくる。おいしい。」

4月2日は生産者やそば愛好家たちを招いた試食会が行われ、この時期ならではの味を堪能しました。
「甘みがあって歯触りが良くて風味があっておいしい。皆さんが苦労して作っているそばなのでこの時期しか食べられないので毎年楽しみにしている」
「(1枚目ですか?)2枚目です…(笑)のど越しが良くておいしくて2枚いただきました。ついつい。」「今年初めて参加したが感動している。私も将軍になったみたいな(笑)」

今年は、およそ3万食分を仕込んだという「山めん寒ざらしそば」。山形市内を中心におよそ20のそば店であすから順次提供されます。