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観光果樹園が「カフェ事業」強化(山形天童市)
天童市の観光果樹園が「カフェ事業」を拡大しリニューアルオープンしました。
その背景にはコロナ禍で加速した「観光の形の変化」がありました。
サクランボを始めとする果物狩りが楽しめる「王将果樹園」。
ただ多くの人のお目当ては…パフェです!
こちらでは、施設2階にあったカフェスペースを改装し席数は20席から50席に拡大。
6月1日にリニューアルオープンしました。
【佐藤彩加アナウンサー】「サクランボの果樹園を眺めながらいただくのはこちら5種類のサクランボがのったパフェです。いただきます。甘くておいしい!」
こうした「カフェ事業の拡大」にはある理由がありました。
【王将果樹園(やまがたさくらんぼファーム) 矢萩美智 社長】「コロナ禍を経験してフルーツ狩りのお客さんが2019年のように戻らない。それなら伸びているカフェ事業をさらに延ばそうかなという考え」
2023年、新型コロナは5類に移行。
しかし果物狩りに訪れた来園者は、2019年の半数以下にとどまりました。
コロナ禍を経て「個人旅行」が主流になり、来園者の半分ほどを占めていた「団体客」が激減していることが要因とみています。
一方で好調なのが2015年にスタートしたパフェを主力とするカフェ。
オープンから9年で売り上げは16倍に成長、2023年は過去最高額を更新しました。
カフェができたことで「県内から訪れるリピート客」が大幅に増えたといいます。
【インタビュー】「山形県の方はサクランボはそんなに買わないが、同じサクランボだがパフェにのった瞬間に食べにきてもらえた。それが面白い」「目的を作っていかないと来てもらえない決め手にならないいろんなことを組み合わせていくことがとっても大事だと思う」
観光の変化に合わせたカフェ事業拡大。
果樹園を訪れるきっかけをつくることで山形の果物のPRに繋げたいということです。