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消防団の副分団長が放火容疑で逮捕(山形酒田市)

2024年5月30日夜、酒田市の施設で火事がありました。
警察はこの施設に火をつけた疑いで酒田市の消防団員の男を逮捕しました。

非現住建造物等放火の疑いで逮捕されたのは酒田市北新町の会社員、田賀一稀容疑者(27)です。

警察によりますと田賀容疑者は30日の午後6時ごろから午後7時ごろまでの間に酒田市南新町の酒田市公園会館にライターなどで火をつけ壁などを焼いた疑いが持たれています。

火はおよそ40分後に消し止められ、施設の壁の一部が焼けましたが、けが人はいませんでした。

【近隣住民インタビュー】「煙も火も見えました。メラメラメラと燃えていた。」

市によりますと、施設は先月から休館していて、出火当時、中に人はいなかったとみられています。

田賀容疑者は、容疑を認めているということです。

酒田市の中心部では先月末から6件の不審火が相次ぎ、警察が今回の事件の前から田賀容疑者の関与について調べを進めていました。

また田賀容疑者は先月から酒田市消防団第1分団の副分団長を務めているということです。

容疑者を知る人は・・・

【田賀容疑者の自宅近くに住む人】「まさか近所の人が放火したとは思わなかった。すごくいい子なんだよ。普段から。普段と変わらなかった。火事があった後も」

この事件を受け、酒田市の消防団長などが取材に応じました。

【酒田市 鈴木昭 消防団長】「大変な驚きであります。同時に大変遺憾。まさか消防団員がそのような事件を起こしているとは想像もしていなかった。」

第1分団では不審火が相次いだ地区を担当していて、これまでの不審火でも何度か出動していましたが、田賀容疑者に不審な点などはなかったということです。

【酒田市消防団 伊藤千秋 第1分団長】「訓練などにもしっかり参加している今としては若者としてはなかなかしっかりした青年だなと思っていましたし、前の副分団長さんの推薦もありまして副分団長に今年からなったということで大変期待はしていました。」

警察ではこれまでの一連の火事にも田賀容疑者が関与している可能性があるとして調べを進めています。