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老舗ウナギ店「染太」が閉店(山形市)

山形市の老舗ウナギ店が、2024年5月いっぱいでの閉店を決め、5月31日に営業最終日を迎えました。

山形市七日町にある「染太」です。この店の2代目となる佐藤憲一社長は、きょうを最後に70年以上続く店の歴史に幕をおろすことを決めました。

【佐藤憲一 社長】「万感の思いというか予想以上にお客様からの声援『惜しかったね』『もっとやってくれ』という声がいっぱい聞こえて胸が締め付けられる思い」

河北町の染め物問屋をルーツに持つ染太は、1947年に山形市内で営業を開始。土用丑の日になると店内はもちろん、持ち帰りや出前など大繁盛しました。

しかし、食生活の変化をはじめ仕入れ値の高騰やコロナの影響などから売り上げは年々減少。
店前の道路拡幅工事をきっかけに、今月いっぱいで閉店することを決めました。

営業最終日のきょう平日のお昼時にも関わらず多くの人が訪れ、憧れのうな重を次々と注文していきました。

こちらの女性は、閉店を聞きつけて初めてやってきました。

【インタビュー】「おいしい。ここで食べなかったら一生悔い残ると思って来ました。おいしい」

土用丑の日には欠かさず来ていたという常連客も。

【インタビュー】「きょう最後かなと思ってきのう予約した。心惜しい感じもう少し食べたい」

こちらの男性は、亡くなった父との思い出の味を忘れまいと母と一緒にやってきました。

【インタビュー】「おいしいです思い出の味なので。父親と母親と3人で来た思い出がある。もう来れなくなると思うと来た方が良いかと思って母親を誘った」

多くの市民に愛された「憧れの味」。染太最後の営業は5月31日の夜8時まで続きます。

【佐藤憲一社長】「おかげさまでこのウナギの味を支持してくれるお客さんがいるのでそれにきょういっぱい応えます」