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元山形県幹部 アーティストとして東京で個展

 東京都内で縄文アートの帯などを紹介する展示会が開かれています。
 デザインしたのは山形とも縁のあるちょっと変わった経歴の持ち主でした。

「GoYA」の名前で活動するアーティスト、小林剛也さんです。
 小林さんは2023年7月まで県の総務部長を務めた、いわゆる「県幹部」と呼ばれた人です。

 山形では激務の傍ら、尾花沢市の陶芸家伊藤瓢堂さんと共同で作品展を開くなど「縄文アーティスト」として精力的に創作活動に打ち込んできました。
 現在は東京都に住む小林さんですが、都内で開いた今回の展示会も山形市の呉服店「とみひろ」とのコラボレーションで実現しました。

 展示するのは縄文文化に着想を得たデザインが施された和服の帯など。縄文と和服という異色の取り合わせが目を引きます。

 作品の多くが県内に住んでいた時にデザインしたものだということで山形らしいイメージがうかがえる作品も。

「サクランボというのは粒々が表面にある。この粒々を模写して描くとこんな感じになる」

 縄文アーティスト小林剛也さん「縄文の模様で山形のサクランボとか様々な自然などを描いているうちに、だんだんアートになってきた」
 現在内閣官房で参事官を務める小林さん。創作活動への思いは…

「日本が文化国家になっていく中で、自分がどうできるのか、そしてそれが自分にとって楽しい活動にするにはどうすればいいかを考えながらやっている」

 今後は伝統工芸と現代アートの融合をテーマにしたいと小林さんは語ります。

「新しい活動が伝統に新たな息吹を吹き込むと思う。引き続き山形や日本各地の伝統工芸と縄文アートをコラボさせていきたい」

 この展示会は東京都の南青山で5月14日まで開かれています。