メディアリテラシー事業
自治体・大学・放送局による「郷土の遺跡アニメーション復元と番組制作体験」
(2023年度 民放連メディアリテラシー活動助成事業)
概要
山形テレビが2023年度に実施予定の『自治体・大学・放送局による「郷土の遺跡アニメーション復元と番組制作体験」』が日本民間放送連盟メディアリテラシー活動助成事業に採択されました。
山形県遊佐町にある縄文遺跡は2020年に国史跡として指定され、縄文文化を解明する上で、重要な遺跡となりました。そこで地元の小学生に縄文遺跡を学習する歴史講座を開催し、縄文人の暮らし、生活、集落などを理解し、理解したことをわかりやすく説明するナレーションを1分の再現アニメーションと合わせて考え、発表します。どのようなナレーションをつけるとわかりやすく情報を伝えられるかを考え、ナレーションの違いで情報の読み手の捉え方が変わることを学びます。
再現アニメーションは山形県内にある、東北芸術工科大学の工藤薫准教授が制作を担当しました。また、アニメーションの歴史文化としての正確性を担保するために、同大学で遊佐町の遺跡調査にも関わる青野友哉准教授が監修を依頼しました。
授業
2023年11月24日、山形県遊佐町の遊佐小学校6年生80人に対して、メディアリテラシー授業を行いました。まずは、地元の遺跡の学習として小山崎遺跡について学び、東北芸術工科大学が制作した1分のアニメーションを見た後に、3~5人のグループに別れ、わかりやすいナレーションを考え、発表してもらった。
参加者からは
・「ナレーションを考えるのが難しかったが楽しかった。」
・「映像が一緒でもナレーションが違うだけで印象が変わった。」
・「他の班の人達が考えたナレーションを聞いて、違って見えた」
という声が寄せられ、同じアニメーションでもナレーションが違うことで、情報の受け取り方に違いがでることや、より伝えたいことをわかりやすく伝えることの大切さを学んでもらいました。
情報の受け取り方の違いを意識することでメディアリテラシーを学ぶ有意義な機会を提供できました。