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豪雨で廃業した鮭川村のブナシメジ生産者、新庄神室産業高校で栽培技術を次世代に継承する特別授業
地域の伝統技術を次世代に継承するため、おととしの豪雨被害で廃業を余儀なくされたブナシメジの生産者が、高校生に栽培技術を教える授業が新庄市で行われました。
新庄神室産業高校で行われた実習で講師を務めたのは、鮭川村でブナシメジ栽培の第一人者として生産を行ってきた荒木淳一さんです。県内でトップシェアを誇ってきた荒木さんの技術ですが、おととしの豪雨で消失の危機を迎えていました。
荒木さんが社長を務めていた鮭川村の「荒木バイオ」は、工場内の機械や菌が入った瓶のほぼすべてが浸水。再建には数億円の費用が必要となり、廃業を余儀なくされました。この豪雨をきっかけに村ではブナシメジの生産者がいなくなっていましたが、技術を次世代へつなごうと、新庄神室産業高校が荒木さんを講師に迎えた実習授業を始めました。
実習ではまず、ブナシメジを育てる瓶に菌を入れる種まきの作業が行われ、荒木さんは「蓋を取るときに中には絶対に触らない」と、雑菌を入れないための繊細な技を伝授しました。また、菌が育つ土台となる菌床づくりでは、おがくずと水の分量の感覚など、長年の経験で培われた技術を教わりました。
生徒たちは技術を学び、継承していくことの重要性を実感していました。生徒の阿部公雅さんは「代々受け継がれていく技術があるので、こういう授業はためになる」と話し、松田栞奈さんは「無くさないように一つの伝統として残していきたい」と語りました。
荒木さんは「これで終わりではなく、また未来にマニュアルとして残していけば、誰か(ブナシメジ栽培を)やってくれる人が現れるかもしれないので、いい企画だと思う」と期待を寄せています。
高校では、県のキノコ品評会への出品を目指しているということです。
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