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173年の歴史に幕 鶴岡市の南銀座池田

鶴岡市の中心市街地で、ミニデパートとして親しまれてきた老舗店が11月末で閉店します。

創業から173年続いた歴史に幕が下ろされることになり、常連客からは閉店を惜しむ声が聞かれました。

「本日はご来店いただいて誠にありがとうございます。173年間本当にありがとうございました」

鶴岡市の南銀座商店街にある「南銀座 池田」。

江戸時代の創業から173年。

11月末をもって長く続いた歴史に幕を下ろします。

衣料品やリビング家具、寝具を取り揃えるほか、食堂などもあり、市民には「ミニデパート」として親しまれてきました。

しかし少子高齢化による時代の変化で売上が低迷。

さらには取引先の問屋が商売をやめたことや建物の老朽化もあって、7代目の池田督社長が苦渋の決断を下しました。

【南銀座 池田 池田督社長】「少子高齢化というものあるし時代の変化が一番。変化に対応しきれなくなった。自分の力不足。今が潮時かなと思い決断に至りました」

11月7日から閉店セールが続いていて、連日、常連客らが店を訪れ、別れを惜しんでいました。

【インタビュー】「最初、びっくりしました。思い出は子どもが小さい頃に連れてきて2階に食堂があったからそれを兼ねて商品を見る。残念だよね。さみしい」「10年以上(の付き合い)さみしい。長い間ご苦労さん」

常連客と会話しながら最後まで笑顔で売り場に立つ池田社長。

お客さんへの思いを尋ねると何度も「感謝」という言葉を口にしていました。

【南銀座 池田 池田督社長】「感謝の言葉と本当にお疲れ様と言葉をいただいて感謝、御礼。それだけですね」

今後は中心商店街にある場所として街づくりにいかしていきたいと語る池田社長。

「南銀座 池田」は30日の午後6時閉店の時を迎えます。