全国的にクマの出没が課題となる中、北海道・東北地方知事会は、国に対し財政支援などを求める緊急要望を取りまとめました。

青森県むつ市で開かれた会議には、8道県の知事や副知事が出席し、クマ対策について話し合いました。

秋田県の鈴木健太知事は、防衛省に行った支援要請について、苦渋の決断だったと述べました。

「今回非常に秋田県の状況が危機的であるということで、非常に例外的にと言います。特別に防衛大臣の決断によって、これは土木工事等の受託という任務のカテゴリー、災害派遣ではありません。これによって派遣をしていただきました。」

このほか出席した知事からは、クマに県境はなく広域的な連携が必要だといった意見が出ました。

そして知事会として、クマをはじめとする野生鳥獣による被害を防ぐための鳥獣被害防止対策交付金の予算を確保することや、鳥獣捕獲の担い手確保への支援を求める緊急要望を取りまとめました。

国は緊急的な対策を含む「クマ被害対策施策パッケージ」を今月中旬までに取りまとめる方針です。