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山辺町 ペーパークラフト展 昭和の日常を紙で表現

作品のテーマは「昭和」です。

紙でつくられた人形などを集めた展示会が山辺町で開かれています。

男性アイドルに夢中になる女子高生や思いを寄せる女性に朝刊を届ける少年。

これらはすべて紙でできています。

山辺町の文化交流拠点「噺館」のオープン5周年を記念して開かれた「ペーパークラフト展」。

作品を手掛けたのは米沢市在住の中村隆行さんです。

中村さんは、50歳を過ぎたころから趣味でペーパークラフトを始め、2017年からは県内や仙台などで個展を開いています。

会場には、昭和の日常を感じさせる作品およそ80点が紹介されています。

「作品を見ているだけでこちらまで幸せな気持ちになります。縁側ですいかを食べたり花火をしたりと、声が聞こえてきそうです。」

こちらは名だたる文豪たちがお酒を酌み交わす様子を作品にした「文豪酒場」。

太宰治や夏目漱石などのほろ酔い姿が表現されています。

ほかにも制作に1カ月半ほどかけたという「児童公園」や、二人の男女が出会ってから家族になり、孫が生まれるまでの時の流れを表した作品なども展示されています。

中村さんは展示期間中、毎日制作工程を公開していて、訪れた人たちは中村さんの器用な手つきと作品の繊細さに目を奪われていました。

「細かくて細かくて感心しました。昭和の雰囲気とても懐かしくて好きで、また見に来ました。繊細でかわいくて、とても気に入っている。」

「どうしても昔の記憶は忘れがちなんですけれども、見ていただいた方にその思い出を呼び起こすきっかけになればいいかなと思います。ぜひごゆっくり楽しんでいただければと思います。」

この作品展は山辺町の「噺館」で来月3日まで開かれています。