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秋の到来を告げる蝶 七草も見頃

すっきりとした青空が広がった9月19日の山形県内。

最高気温は米沢で26.2度、山形で25.9度などほぼ平年並みでようやく秋らしくなりました。

季節の進みを感じる中、山形市の野草園で訪れた人を魅了しているのが、秋の到来を告げる蝶「アサギマダラ」です。

日本一の渡り蝶として知られていて、毎年この時期になるとフジバカマの花の蜜を求め飛来し、その後、沖縄や台湾など南の地域へ2000キロを超える旅に出ます。

野草園の副園長 五十嵐さんにこの「アサギマダラ」の生態について教えていただきました。

「アサギ色といって。水色に近い(色)。」

「複雑な色が混ざっている感じがする。一ヶ所にずっと長くいるんですね。」

「花の蜜を吸うときは比較的じっとして、栄養を蓄えている。」

「これから長い距離を飛ぶからこれだけ一気に吸っている感じがする。」

この蜜を吸っている間がシャッターチャンスということですが、敏腕カメラマンたちが待ち構えている瞬間は・・・。

「飛ぶときは、身体が(地面に)水平で羽が下にいっている。待っていたんですよ。遠くからくるというのが本当にロマンティックで悠久の時を感じるね。」

「きょうは青空と撮ろうと思って下から。膝ついて。青空入れないと飛んでいる様子が冴えない。(来たかいがあった?)ありました。おかげさまで。」

2025年は夏の暑い日が続いたことから、例年より2週間ほど遅い9月上旬から飛来していて、9月18日は10頭、9月19日は午前だけでも14頭確認されたということです。

「少し涼しくなると数も増えてくるのかなと期待している。」

この週末と来週火曜日の秋分の日は「アサギマダラ祭り」として様々なイベントが開催される予定で、秋の七草として親しまれている「キキョウ」や「オミナエシ」も見ることができます。