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参議院選挙 山形選挙区の各陣営 臨戦態勢に

夏の政治決戦、参議院選挙の日程が決まり、公示まで一週間となりました。

山形選挙区は今のところ現職に新人3人が挑む構図となる見込みで、前哨戦が熱を帯びています。

参議院選挙山形選挙区に立候補を予定しているのは、無所属・現職の芳賀道也さん、自民・新人の大内理加さん、共産・新人の三井寺修さん、参政・新人の佐藤友昭さんの4人です。

「6年間、さぼらず必死に山形の声をぶつけてきました。次の6年も私の大好きな大好きなふるさとに貢献をさせていただきたい。」

現職で無所属の芳賀道也さんは、6月15日、山形市内で総決起集会を開きました。

会場には米沢市の近藤洋介市長なども応援に駆け付け、集まった1000人以上の支援者を鼓舞します。

「芳賀道也、なんとかもう一回、みなさんの力で働かせていこうじゃありませんか。どうでしょう皆さん!」

現職のため、地元での活動時間を確保しにくかった芳賀さんですが、今後、有権者のもとに足を運ぶ機会を増やし、党派を超えた支持拡大を目指していく考えです。

22日に開かれた立憲民主党県連の定期大会には、党本部から重徳和彦政調会長が出席。

県連として推薦をする芳賀さんの再選に向け結束を呼びかけました。

「参議院の議席、さっき芳賀さんご自身もおっしゃっていました。いま裏表両方野党が取っているのですから一議席たりとも山形において減らす訳にはいかない。そういう思いで皆様方の力をなんとかお借りをさせてだきたい。」

芳賀さんはガソリン税の暫定税率廃止法案が与党多数の参議院で廃案になったことに触れ、今回の選挙で議席を死守し、早急な物価高対策の実現を訴えます。

「ガソリン価格が下がらなかったのも、参議院自民党のせいですから。潰したのは。これはもう負けるわけにはいかない。与党も野党もなく広く県民に訴えて暮らしをよくするんだ、国民の声が届く当たり前の政治を実現しましょうよと。広く訴えていくしかないなと思っています。」

自民・新人の大内理加さんは6月21日、県連の遠藤利明会長と佐藤孝弘山形市長による合同の報告会に出席し、人口減少や物価高対策を訴えました。

「地方分散型の国をつくっていかなくてはいけない、地方に投資をして拠点をつくって人を集めて経済を成長させる、そうすれば若者や女性も賃金の格差が解消され、東京に行かなくても地方にいて安心して生活が出来る。」

参院選の県選挙区では3連敗している自民党。

遠藤会長は今回の選挙を「負けられない戦い」と強調します。

「なんとかして今度の選挙、勝たせていただきたい。衆議院と参議院が連携して、国政の中に山形の意見を反映していきたい。」

6月24日、山形市で開いた決起集会には、党本部から木原誠二選対委員長が応援に駆け付けました。

「勝負は32ある1人区、1人区の中でも東北6県で最も重要なこの山形で勝たなければ、私たちは決して参議院選挙で勝利することは出来ない。」

2021年の知事選、2022年の参院選で敗れ、3度目の正直を掲げる大内さんは、今回の選挙に「政治生命をかける」と意気込みます。

「5年間、仕事が出来ない歯がゆさと悔しさを秘めてきた。どうか山形県のために私に仕事をさせてください。」

6月7日に事務所を立ち上げた共産・新人の三井寺修さん。

共産は2019年の参院選で芳賀さんの支援に回りましたが、今回は「相手に共闘の意思がない」として三井寺さんを擁立しました。

「自民党とその延命を手助けする補完勢力の野党に政治を任せることは出来ない。」

三井寺さんは消費税の5%への減税や、最低賃金の引き上げを訴えています。

「自民党の政治では駄目だという声、物価高騰で生活が苦しいそういった声をたくさんもらっている、今こそ日本共産党が伸びれば政治は必ず変わるということを力強く訴えていきたい。」

参政・新人の佐藤友昭さんは、各地で街頭演説を重ね、支持拡大を図っています。

佐藤さんは農業など一次産業への補償や、社会保険料の引き下げなどを訴えています。

「皆さんが困っている、本当に困っているところを、なんとかしたい。生活の面、政治の面、これから皆さん一緒に変えませんか。」

また、参加者と意見交換を行うワークショップを開くなど、有権者目線での政治をアピールしています。

「知名度がないというところもあるので、一人でも多くの皆様にこういう党があるということで案内させてもらって、そうすると政策なども伝わる、自然と政策に共感する方が増えていくんじゃないかということで熱い思いで伝えている。」

参議院選挙は7月3日に公示され、20日に投開票が行われます。