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自動車整備工場で働くベトナム人2人 難関試験合格

山形県酒田市の自動車整備工場で働くベトナム人2人が熟練した技能が求められる難関試験に合格しました。

日々奮闘する、2人の思いを取材しました。

酒田市東両羽町の「車検のコバック酒田店」。

この自動車整備工場で働いているベトナム出身のグエン・スアン・フーンさん34歳。

そして、チュー・バン・ドゥオックさん29歳です。

2人は5年前に技能実習生として来日。

フーンさんは2025年3月、ドゥオックさんは4月に合格率およそ30%という難関の「自動車整備分野特定技能2号」の試験に合格しました。

「特定技能2号」は、熟練した技能を必要とする業務にあたる外国人を対象とした資格で、合格により在留期間に制限が無くなります。

国土交通省によると、この資格で働く外国人は、去年末時点で全国に3人だけで、山形県内では「初」だということです。

「特定2号になったら、家族帯同が認めれ、今後酒田で一緒に暮らせるようになるから、(試験合格は)嬉しかった。」

「酒田の生活は良い。先輩たちも教えてくれて、仕事や生活に全部慣れた。」

2人の努力を一番近くで見守ってきた、古城智康店長。

試験合格は、自分のこと以上に嬉しかったと話します。

「私、今勉強しろと言われても、あそこまで努力できないと思うので、本当に尊敬できる。日本人のメンバーと一緒に働いている中でもエースと言われるほどベトナム人2人が中心となって頑張っている。2人がいないと店が回らないくらい、しっかり働いてくれて助かっている。」

県の人口が100万人を下回り、人口減少や労働力不足が課題となるなか地域の自動車整備を支える2人の活躍に大きな期待が寄せられています。

「日本で長く働きたいという思いで、なんでも努力できる。ずっと酒田に住んでいたい。」

「家族の将来のために、毎日頑張ります!」