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「日本農業遺産」認定の紅花文化 児童が紅花の栽培体験

子どもたちに山形県の花「紅花」の文化を肌で感じてもらおうと、山形県中山町の小学校で紅花の栽培体験が行われました。

中山町では2019年から子どもたちが紅花文化に触れる取り組みを行っていて、長崎小学校では4年生65人が参加しました。

まず、子どもたちは紅花の歴史から学びます。

イスラエルが原産と言われる紅花は、県内に限らず世界でも栽培されていますが、そのほとんどが食用油に用いられています。

山形のように染料として使うために生産され、「紅餅」に加工する技術は世界でも唯一だといいます。

この紅花文化は伝統的な農林水産業として国がお墨付きを与える「日本農業遺産」に認定されていて、現在、県内では「世界農業遺産」の認定に向け活動をすすめています。

「紅花について学んだ子どもたち、さっそく鉢に種を植えていきます。世界でも山形にしかない栽培技術、身を持って体験します。」

子どもたちは保存会のメンバーの手ほどきを受けながら、自分専用の鉢に紅花の種をまきました。

「日本で紅花が生まれたのではなくて、他の国で生まれたことがびっくりした。」

「楽しかったしみんなで育てて紅餅とか丁寧に作りたい。」

「(紅花栽培や加工は)機械化が難しい。人の手をかけないときれいな物が出来ない。種をまいて芽が出る喜び最後にきれいな紅花染めが出来る。そういう文化に触れて繋いでいってほしい。」

この紅花は、子どもたち自身で水やりなどの管理を行い、9月には紅餅作り、11月には紅花染めを行う予定です。