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鳥海山麓の採石計画 住民説明会で疑問の声相次ぐ
山形県遊佐町の鳥海山麓で採石を行う計画が再浮上し、事業者による住民向けの説明会が開かれました。
住民からは疑問の声が相次ぎ今後の町の判断が注目されます。
秋田県にかほ市の川越工業は、遊佐町臂曲地区に所有する鳥海山麓の土地で採石を行う計画を示していて、2025年8月の事業開始を目指しています。
町は鳥海山麓の地下水に影響が出ないよう深さ2メートル以上の掘削を条例で規制。
川越工業は2016年にも遊佐町での採石事業を計画しましたが、町は条例に基づいて許可しませんでした。
今回の事業は標高390メートルから360メートルまで最大30メートル掘り下げ、採石する計画です。
4月18日に開かれた説明会で事業者側は、秋田大学によるボーリング調査の結果を踏まえ、「地下水に影響なく掘削は可能だ」と説明しました。
「ボーリングした結果、地下水の通り道はあくまでも319メートルよりも下だよと上にはないよという結果がボーリング調査の結果で出ている。」
一方、参加した住民は・・・。
「水資源の保全地域で採石工事をする場合は、2メートル以上掘ってはならない。それ以上掘るなんて冗談じゃない。」
また、住民はボーリング調査の詳細などについて説明を求めましたが、明確な回答はありませんでした。
「不満の残る説明会だったなというところが正直な話」
「きょうのは説明会になっていないので。」
【川越工業 神坂智行営業課長】
「会社の所有地、買い求めた山なので、そこを有効活用したいというのが一番。」
再び持ち上がった採石事業の計画に町は・・・。
【遊佐町 高橋務副町長】
「水循環保全会議審議会も開催をしますので、そこで審議委員のみなさんから意見をいただき、しっかり町民のみなさんの意見を聞きながら最終的には判断をしていきたい。」
町では審議会を踏まえ5月10日までに認可するかどうかを決める予定です。
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