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サクランボ 天候の影響により収穫量が心配される

 今シーズンは天候の影響により収穫量が心配されています。

 寒河江市の園地では、生産者や消費者が生育状況などについて話し合う交流会が行われました。

 この取り組みはサクランボの安心・安全な生産について消費者に知ってもらおうと毎年開催されていて、寒河江市の園地にはJAの関係者や消費者15人ほどが集まりました。
 交流会では今シーズンのサクランボの生育状況について、心配された霜被害はほとんどなかったものの、花が満開になる4月中旬ごろの高温で受粉が進まず、着果量が増えにくかったことなどが報告されました。

 県の試算では予想収量は1万2100トンと、平年よりもやや少なくなっています。

【サクランボ農家 大沼喜一さん】
「あともう一つの原因は黄砂の影響もある。(黄砂が)めしべについてミツバチが飛んでも受粉しない風で花粉が飛んでも受粉しない」

 こちらの園地では収量が平年の半分以下になると見込んでいます。

「続いては園地にあるサクランボに農薬が残っていないかサンプルの採取を行っています。本来はJAの職員が行うものですがきょうは消費者の方が代わりに行っています」

 サンプルの採取中にも多く見られたのが1本の軸に2つの実がなる「双子果」。

 2023年夏の高温の影響で多く発生していて、正規の商品としては出荷できないといいます。

「これだけしか(実が)ならないなんて悔しい。破棄するものもジャムにしたりできるのではないか」

 天候に左右された厳しい園地もありますが、6月中旬には山形の誇るサクランボが収穫最盛期を迎えます。

【サクランボ農家大沼さん】
「去年の半分の期間で収穫も終わってしまうような感じだがおいしいものを消費者に届けられるように頑張っていく」