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じもとホールディングス 6月下旬から国の管理下に

 きらやか銀行や仙台銀行を傘下に持つ「じもとホールディングス」が6月下旬から実質的に国の管理下になる見込みであることが分かりました。

 じもとホールディングスは2023年9月きらやか銀行と共に180億円の公的資金を金融庁に申請しました。
 これに伴い、国に対して優先株を発行しています。

 通常優先株は、議決権がない代わりに配当金を優先して受け取れますが、無配となれば一時的に議決権が発生します。
 じもとホールディングスは6月下旬の株主総会で優先株の配当を見送る方針で、これにより金融庁が議決権の63%を得ることになります。

 じもとホールディングスは事実上、国の管理下となる見通しで、人事や経営方針などに強い影響が及ぶ可能性があります。
 傘下のきらやか銀行は、2024年の3月期決算で過去最大およそ244億円の赤字決算となり、川越浩司頭取が公的資金返済に関する国との協議に目途が立った時点で引責辞任する考えを示しています。

 じもとホールディングスは「国と協議を進めて、黒字化を目指し、顧客の信頼を回復したい」とコメントしています。