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きらやか銀行 過去最大の244億円赤字 頭取辞任へ

 山形県内、地銀3行の2024年3月期の決算が出そろいました。
 はじめに過去最大となる244億円の赤字見通しを明らかにしていたきらやか銀行は「減収減益」となりました。

【きらやか銀行 川越浩司頭取】
「2期連続の大幅赤字株主、取引先にご心配をおかけし大変申し訳ございません。改めてお詫び申し上げます」

 きらやか銀行によりますと一般企業の売上高にあたる経常収益は、2023年の3月期決算より「1億2800万円」少ない「172億7200万円」。
 最終的な利益にあたる当期純利益は「160億9400万円」減少し、「244億2800万円」の赤字となりました。

 2期連続の大幅な赤字で、赤字額は過去最大です。
 主な要因としては融資先の業績悪化で債権が回収できなくなる場合に備えておく費用などを前の年より98億円あまり多い185億円計上したことがあげられます。

 コロナ収束後に物価高騰の影響も加わり、経営が悪化する取引先があらわになっています。

【川越頭取】
「先を見越した形で経営判断したご理解いただければありがたい」

 また、2009年に受けた200億円の公的資金の返済が9月に迫っていましたが、返済は困難として5月上旬から返済時期の見直しに向けた国との協議が進んでいます。
 川越頭取は協議の目途が立ち次第、引責辞任する意向です。