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反対の声相次ぎ 蔵王風力発電計画「撤回」

 蔵王の周辺で予定されていた風力発電事業について、関西電力は「環境への配慮と事業性の両立が難しい」と判断し、計画を撤回すると発表しました。
 計画をめぐっては、蔵王の景観に影響が出るとして、地元からは反対の声が相次いでいました。

【蔵王温泉観光協会 伊藤八右衛門 会長】
「良かったなと。完全に中止するという意味でしょうから、蔵王温泉にとっては大変良かった」

 関西電力は今年5月、山形市に隣接する宮城県川崎町の蔵王周辺に風力発電施設を建設する事業計画を発表。関西電力の調査では、蔵王温泉スキー場や御釜の周辺から風車が見える可能性があるとされ、景観への影響が指摘されていました。

 これに対し、地元の住民たちは観光への影響が出るとして反発していました。

【地元住民】
「自然を眺めた時に、人工の建造物があるということは、すごく興ざめ」
「貴重な自然の財産を潰してまで、あえてこの事業をやる必要性は、どうなんだろうと」

 さらに、山形市の佐藤孝弘 市長や山形市観光協会など、自治体や観光団体も計画の中止を求める意見書を出すなど、事業に反対する動きが強まっていました。

 関西電力は計画の撤回について、「地域の皆様のご意見を踏まえ、計画の見直しを検討した結果、環境への配慮と事業性の両立が難しいと判断した」としています。

 これを受け、吉村知事は「地域の皆様の蔵王山への強い想いをご理解いただけたものと受け止めています」とコメント。
 また 佐藤孝弘 市長は「適切な判断をなされたものと考えております。この美しく豊かな自然を大切に守り育て、次の世代に継承してまいります」とコメントしています。

 5月下旬の計画発表から、わずか2カ月での白紙撤回。計画への反対を訴え続けてきた蔵王温泉観光協会の伊藤八右衛門 会長は...

【蔵王温泉観光協会 伊藤八右衛門 会長】
「大変いいことだと。白紙撤回になったので、私ども観光産業も、みんなで頑張って山形県を盛り立てていきたい」