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家畜の飼料価格高騰 養鶏業者「かつてない苦境」

 原油価格の高騰や円安などの影響で値上げラッシュが続く中、家畜の飼料価格も上がっています。山形県の養鶏業者の現状を取材しました。

【菅原智郁キャスター】
「ニワトリのエサ代の高騰で、養鶏業者は未だかつてない苦境に立たされている」

【板垣養鶏場 板垣美和さん】
「お金が入ってきても、すべてエサ代に支払って、残るものが全くない状態。エサ代を支払うために毎月働いているようなもので、経営を圧迫している」

 山形県寒河江市の板垣養鶏場です。約1万羽のニワトリを飼育しています。おいしい卵を産むために必要なのが、トウモロコシなど18種類ほどの原料を混ぜたエサです。

【板垣養鶏場 板垣美和さん】
「海外からの輸入物なので、いま円安で大変」

 農林水産省によりますと、飼料価格は2018年3月に1トンあたり6万4千円ほどでしたが、ここ2年で急激に上昇し、今年3月には8万3千円となりました。板垣養鶏場では、一日に約1トンのエサを使っていて、1カ月当たりでは2年前に比べ、実に75万円ほど高くなりました。

【板垣養鶏場  板垣美和さん】
「ここ2、3年は激しく(養鶏業を)辞めている。親しい人も辞めた。どうしても小さな養鶏場だと飼料の購入量が皆さん(大きな養鶏場)よりは少ない。そうすると単価的にも安く、エサが買えない」

 板垣養鶏場では飲食店や菓子店などに卵を卸していますが、エサ代の高騰に伴い卵の価格も値上げせざるを得ませんでした。さらに飼料だけではなく、段ボールやパックといった資材費なども軒並み値上がりしていて、先行きの見えない不安を抱えています。

【板垣養鶏場  板垣美和さん】
「予測がついていなく、値上がりがどこまで続くのかという不安ばかりが募り、精神的にもまいっている。『卵屋がないと大変で寂しくなる』という地元の応援もあり、何とか儲からなくても続けている」