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「かっこつけたかった」元 県議・野川被告 初公判

 政務活動費を不正に受給した罪に問われている元・山形県議の野川政文 被告(68)の初公判が開かれ、即日結審しました。検察側の求刑は「懲役1年6カ月」です。

 野川被告の政務活動費 不正受給問題をめぐっては、本人が去年11月に県議を辞職。
 その後の記者会見で、2008年度から2020年度までの13年間で、事務所スタッフの人件費について、うその領収書を作成し、政務活動費 計1248万円を不正に受給したことを認めていました。
 このうち、2008年度から14年度に不正受給した約670万円については、詐欺罪の7年の時効と公文書が残っていないことから、立件されていません。
 一方、2015年度からの6年間で不正受給した計576万円については、詐欺などの罪に問われています。

【佐藤知憲 記者】
「黒のスーツを着た野川被告が山形地裁に今、入りました。何を語るのか注目が集まります」

 18日の初公判で野川被告は、「間違いございません」と起訴内容を認めました。
 冒頭陳述で検察側は、犯行に至った経緯として、「2008年3月までは政務活動費の使用用途の領収書提出が必要なかったが、それまでも私的な支出をしていた」と述べました。
 その上で、「被告は月5万円、ボーナス月は20万円の小遣いをもらっていたが、会食などで小遣いが足りないため、不正受給を続けた」と指摘しました。
 
 さらに、去年11月の会見では私的流用を否定していましたが、18日の裁判で「ゴルフ」や「飲食」など私的に使用していたことが明らかになりました。
 被告人質問で裁判官から「小遣いが足りないことを理由に誘いを断ることは出来なかったのか」と聞かれると...。

【野川被告(再現)】
「他の若い議員の前でカッコつけたかったし、年配議員としてお金がないから行けないとはどうしても言えなかった」

 検察側は、「手口は相応に手の込んだ巧妙なもので、他の県議の不正受給問題を受けて再発防止策を検討するなど自身の行動を見直す機会がありながら犯行を継続したもので、強い非難に値する」として、「懲役1年6カ月」を求刑しました。
 一方、弁護側は、公訴事実の576万円については去年11月末で全額弁償を完了していて、それ以外の約670万円についても、4年以内に自主返納することを誓約し、これまでに204万円を返還していることなどから、執行猶予付きの判決を求めました。
 野川被告は、最後に謝罪の言葉を述べ、深く一礼しました。

【野川被告(再現)】
「ご迷惑をおかけした県民・多くの皆さまに深く深くお詫び申し上げます」
 
 山形地検に刑事告発した市民オンブズマンの長岡昇 元共同代表は。

【市民オンブズマン県会議 長岡昇 元 共同代表】
「ほぼ起訴状通り。逆に言えば告発した通りと受け止めている。起訴されて裁判になったことは良かった。こういう明らかな犯罪を、県民の税金を私した人間を追及することなく闇に葬ろうとした人たちがいることをはっきり認識して、その検証も、大変でもしていかなければいけない」

 判決は、6月27日(月)に言い渡されます。