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和牛オリンピックへ 出場候補の牛 置賜農高で誕生

 全国から優秀な和牛が集い、5年に1度開催されることから「和牛のオリンピック」とも呼ばれる大会が、2022年 鹿児島県で開かれます。出場候補となる一頭の子牛が5月、置賜(おきたま)地区の高校で産まれました。
 川西町にある置賜農業高校の牛舎で、鳴き声を上げながら寝そべっている乳牛のホルスタイン…実は出産中です。産まれたばかりの赤ちゃんを よく見てみると、ホルスタインとは違う黒っぽい毛色をしています。この子牛、代理出産で誕生した純血の和牛です。父親は令和デビューで新世代の県産種牛・福福照(ふくふくてる)、母親は…

【置賜農高アグリサイエンス部 加藤幸太 部長】
「こちらがお母さん(卵子提供)の『なつみ』です。置賜農業高校で先輩たちが代々血を繋いできたウシとなります」
 
 県にゆかりのある血統での大会出場を目指し、今回 高齢で妊娠しにくくなっていた「なつみ」から受精卵を取り出して、乳牛に移植しました。こうした代理出産は、県内でも若手の酪農家らが和牛子牛を増やそうと盛んに行っています。山形県は、米沢牛をはじめとした肥育牛の産地として高い評価を受ける一方、その元となる子牛は、ほとんどが県外産で、子牛の繁殖が課題となっています。
 
「かわいいですよね」

 大会に向け、育成や調教を担当するのは、部活でウシなど家畜の世話を学ぶアグリサイエンス部畜産班の9人です。今回、受精卵移植などの経費は、JA山形おきたまなどが助成するなど、県や町のほか、多くの畜産関係者も高校生の挑戦をサポートします。
 
【置賜農高アグリサイエンス部 加藤幸太 部長】
「和牛で共進会を目指すのは初めての挑戦になるので、地域の人たちの力を借りながら大会で上位に入賞出来るたくましいウシに育てたい。そして山形の血統で立派なウシが出来るんだってことを証明したいです」

 全国和牛能力共進会は、来年10月に鹿児島県で開かれます。本格的な調教は11月ごろから行われるということです。5年に1度開催される全国和牛能力共進会では、全国から選抜された優秀な和牛が肉質などを競い合います。