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サクランボ 今季の生育は 150周年へ収量確保を

去年、記録的な不作となったサクランボ。本格的な収穫期を前に、寒河江市では品質の良いサクランボの生産を呼びかける広報キャラバンの出発式が行われました。

【生産者代表の伊藤貴裕さん】
「おいしい山形サクランボを全国の皆さまにお届けするため、最善を尽くすことを誓い、決意表明といたします」

出発式には、JAや県の関係者などおよそ30人が参加し、質の良いサクランボを収穫するために実の一部を摘み取る「摘果」を実演しました。

県によりますと、4月下旬以降、気温が低かったことで生育は昨年より5日ほど遅いものの、おおむね順調だということです。

昨シーズン、不作の一因となった双子果は、去年より少ない見込みですが、受粉期の気候などの影響もあり、園地によって結実の良さにばらつきがあるということです。

栽培開始から150年の節目を迎える県産サクランボ。県は、収量確保に向けた取り組みを加速させる考えです。

【県農林水産部園芸大国推進課の深瀬靖課長】
「気象災害の影響などでなかなか思い通りの生産ができない状況にありますので、もう一度サクランボの産地強化に向けて、この150周年を契機にして取り組んでいきたいと思っています」

広報キャラバンは、6月上旬まで行われる予定です。