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備蓄米流通へ JA産直は

コメの価格高騰を受けて行われた備蓄米の入札はあすにも結果が発表される見込みです。

流通を前に、価格設定などに苦悩する販売店の現状を取材しました。

寒河江市にあるアグリランド産直センターでは、西村山地域で作られたコメを販売しています。こちらの売り場にも終息を見せない価格高騰の影響が出ていました。

【望月雅人アナウンサー】「普段であればこちらに玄米が山積みにされているということですが、販売停止の対応をとっています。徐々に販売の方法にも影響が出てきています。」

こちらでは、2月25日から玄米の販売を中止していると言います。

【アグリランド産直センター飯野真介さん】「玄米だと日持ちもするということで精米したものよりも購入者がたくさんいるが、少し玄米の売れる速度が例年よりも早く在庫の減りも速いということで玄米の販売を一時的に停止して。」

精米も購入量を制限しての販売に。精米コーナーを訪れた人は。

【インタビュー】「高いなという感じはする。食べなきゃしょうがないから買うけれど。やはり(備蓄米が)放出されて値段が下がってくれればありがたい。」

政府が放出する備蓄米はきのう、初回分の入札が締め切られ、3月下旬にもスーパーなどの店頭に並ぶ見込みです。JAの産直施設では、今後の備蓄米流通の影響は少ないとみています。

【アグリランド産直センター飯野真介さん】「とくに上がる、下がるはないのかなと。我々の場合は農協に出荷いただいた生産者の米を仕入れて販売しているので備蓄米がこちらに来ることはないのではと考えている。」

農家と生産者の間に立つJAとしては、今後の価格設定が及ぼす影響も危惧しています。

【アグリランド産直センター飯野真介さん】「農家からは適正価格に戻ってきたという話も聞いているので、値段を下げてしまうとなると農家への負担も高まってくる可能性もあるし、米農家自体が減少してしまっては今後、米自体が本当に出回らなくなるということも考えられると思うので、やはり農家とお客さん、双方にとって良い方向に進めるような値段設定が(今後も)課題になってくる。」