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南陽・高畠の山火事も経験 応援隊員がみた大船渡
全国ニュースでもお伝えしている通り、岩手県大船渡市の山火事はきょう全面的に避難指示が解除されました。
発生直後から現地へ応援に向かった県内の消防隊。隊員たちが見た「大船渡の山火事」とこの先我々が出来ることとは。
取材に応じてくれたのは高畠消防署の二宮啓副署長。今回の山火事における緊急消防援助隊の第1陣として2月26日から隊員たちの休憩場所の整備や食料の確保、情報収集などにあたりました。
【高畠消防署二宮啓副署長】「消火活動をやってもやっても延焼が拡大していく。劣勢劣勢で優勢に逆転できないもどかしさを感じながら活動したという報告を受けている。消しても消しても広がる怖さ、目に見えない怖さは相当あった」
こうした山火事は県内でも去年、高畠町と南陽市で相次いで発生。
実際に消火活動に奔走した二宮さんは、この経験を大船渡でも生かそうと思っていたといいます。
【高畠消防署二宮副署長】「一番印象的だったのは上昇気流の大きさ。燃えている山からはだいぶ離れているにもかかわらず上昇気流に乗った火の粉、焦げたスギの木が飛んできた。正直、規模が違いすぎて去年(山林火災を)経験したというよりは新しい作戦、活動方針をどんどんやっていかなければ対応できない。」
【高畠消防署二宮副署長】「家族や友人、地域、会社などのコミュニティの中で火の取り扱いや火災の怖さを話し合うだけでも相当な火災予防につながる。関係機関の連携が一番大事。地域、行政様々な方が手を取り合って火災予防に努めていきたい」
大船渡の山火事を踏まえ、県は4月末までを「林野火災特別警戒期間」に設定。
風が強い時や乾燥している時にはたき火や野焼きをしないなど、火の取り扱いに注意を呼びかけています。
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