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湊町酒田を彩る「傘福」 日本三大つるし飾り
酒田市で日本三大つるし飾りの一つ「傘福」の展示が行われていて、湊町を華やかに彩っています。
酒田市の「傘福」は、江戸時代子孫繁栄などを願い神社仏閣に奉納したのが始まりとされています。
静岡・稲取の「雛のつるし飾り」、福岡・柳川の「さげもん」と並び日本三大つるし飾りの一つに数えられます。
酒田の傘福は傘の先に赤い幕をめぐらせた「天蓋」がついているのが大きな特徴です。
ここ酒田市の「山王くらぶ」では先月から特別展示が始まり、2階・大広間に大小さまざまの傘福およそ50基が飾られています。
こちらは、かつて酒田市にあった染物屋から寄付された生地を使った新作、「信仰の傘福・湊町酒田の実り」。
子どもの健やかな成長などを願う従来の飾りに加え、メロンやイカ、カレイなど庄内の豊かな特産物が連なっています。
【酒田商工会議所女性会 大泉公子副会長】「湊町酒田の実りということで、子どもが丈夫に育ちますようにという願い、家庭が円満にいきますようにという願い、色々な思いがこの傘福の中に込められている」
そしてこちらは商人の町・酒田ならではの傘福「宝づくし」。
打ち出の小槌や宝物殿の鍵など、商売繁盛を願うきらびやかな縁起物が並びます。
【酒田商工会議所女性会 大泉公子副会長】「酒田の傘福は今年で20年目を迎える。一つずつ一針一針に願いを込めて作っているので、ぜひその思いを受け止めながら見ていただきたい」
また、今回は酒田市の旧家・加藤家に伝わる貴重なひな人形も合わせて展示されています。
「湊町酒田の傘福」は酒田市の山王くらぶで11月3日まで開かれています。