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田んぼダムで洪水抑制へ 効果や水稲への影響を検証

大雨の際に水田に一時的に雨水を貯め、洪水被害の軽減につなげる「田んぼダム」。

この取り組みの推進に向けた意見交換会が開かれました。

「田んぼダム」は、排水口に穴の小さい器具を取り付けることで水田からの雨水の流出を遅らせ、市街地などの浸水リスクを軽減する治水対策です。

県の取り組み面積はおよそ3800ヘクタールと全国で4番目となっています。

きょうは新潟大学農学部の宮津進准教授が、酒田市内を流れる京田川流域の氾濫シミュレーションを通して田んぼダムの効果を報告しました。

去年7月の記録的豪雨による浸水面積は、田んぼダムを実施すると15パーセント減少。

さらに畔を20センチから30センチの高さにすることで41パーセントも減らせるということです。

【県農村整備課佐藤浩幸課長】「(田んぼダムの)必要性、有効性をきちっと流域の皆さんから理解をしていただくということが今課題として持っています。そういったところを今回3年間事業をやってみて、効果もきちっとわかったと、営農への影響も少ないということがわかっておりますので、この結果をきちっと周知を図っていくと県全体に広げていくことが大事。」

県は来年度以降も田んぼダムの普及に取り組む方針です。