YTS NEWS

News

スカイランタン夜空舞う 蔵岡の復興願う希望の光

去年7月の大雨以降、集団移転事業が検討されている戸沢村蔵岡地区。

3月1日、復興祈念イベントが開催され、復興を願うスカイランタンの光が蔵岡の夜空に舞いました。

蔵岡地区の公民館では、避難生活が続く中で久しぶりの再会を喜ぶ住民たちの姿が見られました。

地元住民らでつくる「蔵岡ふるさと塾」が毎年開催している「紙風船まつり」。

例年は紙風船を用意していましたが、仮設住宅など集落から離れた場所で生活している人が多いため、製作を断念。

しかし地域のまとまりを維持しようと、規模を縮小し、スカイランタンと打ち上げ花火を準備しました。

【蔵岡ふるさと塾 横山雅生塾長】「みんなの復興の願いもある。上見てみんなで笑いたいと思います。」

地区に帰ってきた人たちは、スカイランタンにそれぞれの願いを書き込み、打ち上げの時を待ちます。

蔵岡の冬の夜空に打ち上げられた大輪の花。そして、復興への願いを込めた100基のスカイランタンが夜空に放たれます。

花火とスカイランタンが織りなす幻想的な光が、被災した集落と、集まった人の心を照らしていました。

【被災後 津谷地区で暮らす女性 】「この公民館のすぐ向かいの家だったから、親戚や孫たちも来たりして(まつりを)見てたもんだから、それができないのは悲しいけど、きょうのようにあげられてみんなが集まったから若い人たちが頑張ったからだと思って見させてもらってありがたいと思っています。」

【蔵岡ふるさと塾 横山雅生塾長】「本当によかった。こうやってみんなの笑顔が見れて。こんなに集まることないので、本当に開催してよかった。」

主催した「蔵岡ふるさと」塾では、来年以降も祭りの継続を目指すということです。