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去年過去最多の被害額「特殊詐欺」の被害防止へ
去年、被害額が過去最高となった特殊詐欺。この被害を未然に防ごうと、現在県警が推し進めている対策を取材しました。
【森山萌花アナウンサー】「会場には80人を超える民生委員の方が集まっています。これから警察による特殊詐欺防止の講話が始まります」
【上山警察署 高橋雄星生活安全課長】「(被害にあった人が)みんな口をそろえて言うのは、私はだまされないと思ってました。この中にもだまされないと思っている方もいらっしゃると思うが、そういった方が一番危ない。大事なのは犯人と話をしないこと。もうひとつ、(犯人からの)電話がかかってこないようにすること。特に電話がかかってこなければ犯人との会話をすることがない」
2月19日、上山市の民生委員を対象に行われた研修会で、警察が呼びかけたのは去年過去最悪の被害となった特殊詐欺の防止策です。
去年1年間の県内の被害件数は78件で、おととしと比べて31件増加。またその被害額は3億円を超えていて、おととしの4倍近い額です。
統計をとり始めた2004年以降過去最悪の状況で、なかでも近年増加しているのは国際電話を悪用した犯人グループからの電話をきっかけとした被害だといいます。
ではそもそも国際電話から固定電話に電話がかかってこないようにするにはどうすればよいのでしょうか。
【県警生活安全企画課 加藤幸生企画担当補佐】「この申込書に記入をすると国際電話からの着信を休止することができる。電話番号・名前・住所・あとは休止をするという意思表示をする場所にチェックをしていただく。普段国際電話を利用しない方はこの申込書に記入していただければ国際電話から(電話が)かかってこなくなるだけで普段の利用となんら変わらない。料金はかかりません。無料で手続きをすることができます」
犯人グループからの着信自体を防ぎ、詐欺を未然に防ぐことが期待されるこの対策。講話の中で書類の説明もされ、さっそくその場で記入し提出する民生委員もいました。
【民生委員インタ】「(紙を書くのは)簡単でした。詐欺の手口が巧妙で怖いので今回の国際電話利用休止のこともこれからの活動の中でお知らせしていきたい」
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