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「ふうやのひなあそび」700体のひな人形を展示
天童市では、市内の旧家などを巡りながらひな飾りを楽しめる「天童雛飾り」が行われています。そのうち、一風変わったひな人形のある家を取材しました。
天童市三日町にある高橋朱美さんの自宅。出迎えてくれたのはおよそ700体のひな人形です。
【インタビュー】「最初はほんの少しで、こっそりひっそりやっていたんですけど、公開するようになって7、8年。それからはたくさんの人に見てもらっている。」
市内にある織田の里歴史館に14年間勤めていた高橋さん。
そこでひな人形を飾る機会があり、愛らしい見た目と人形の紡ぐ歴史に魅了されたそうです。
飾られているのは、明治時代から伝わる「古今雛」など、自ら全国各地で購入したものや友人から譲り受けたものです。
こちらは、大正時代に近所で作られていた「押絵雛」。
【インタビュー】「うちは昔豆腐屋をやっていまして、真田さんに豆腐を売っていました。そこで真田さんが豆腐代として支払ってくれたのが、お金ではなくお相撲さんだった。」
仲買人を通し全国に購入者がいたという真田家の押絵雛。
その歴史を知ってほしいと、高橋さんが制作したのがこちらの資料です。
当時の販売記録帳をもとに、製造個数や広まった場所などを調べ、歴史をひも解いています。
「まとめるの大変だったんじゃないですか」「これで痩せました。」「どのくらいかかりました」「2年くらいかな。あちこち取材したり。」
かつて高橋家が豆腐や乾物を扱っていたことから「ふうやのひなあそび」と名付けたこの展示。その名の通り、高橋さんの遊び心あふれるひな人形もあります。
【インタビュー】「めびなみてください。私の大好きなビールを持っています。だいぶ豪快に飲んでいますね。」「花笠被って、今から花笠踊りするところなんですけど、その前にまず腹ごしらえ。ホットドックとかハンバーガーを食べていますね。」
こうした高橋家ならではのひな人形に、訪れた人たちも見入っていました。
【インタビュー】「本当にいろんなお雛様に会って嬉しくなって心が躍ります。いろんな物語がお人形さんによって違うから面白い。お話聞いているだけでもワクワクする。」
【インタビュー】「お雛様を通して、いろんなお話ができるし、いろんな人とお会いできるし、それが私の楽しみです。」
ひな人形は4月4日まで飾られる予定です。
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