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戸沢村の復興を願い そば焼酎の仕込み作業

寒河江市の酒蔵では、この時期恒例のそば焼酎の仕込み作業が行われています。

仕込みに使われるのは、去年、豪雨被害を受けた戸沢村のソバ。作り手は復興への思いを込めて作業にあたっています。

寒河江市の古澤酒造は、戸沢村と酒販店から委託を受け、20年前から県内で唯一、そば焼酎を作っています。

使われるソバは戸沢村産の「最上早生」。きょうは、戸沢村の職員らが仕込み作業を体験しました。

まず、蒸されたソバの実を手作業で冷まし、こちらも戸沢村産のつや姫で作った麹米とともにタンクに入れ、かき混ぜていきました。

去年7月の記録的豪雨で、戸沢村は農作物が泥に浸かるなど甚大な被害を受けました。

道路が陥没し、10ヘクタールのソバの刈り取りができなかったといいます。

ただ、ことしのソバは出来が良く、平年並みの収量が確保できたため、例年通り、そば焼酎づくりにこぎ着けました。

【戸沢村産業振興課 市川泰博課長】「このように仕込みがなされて、本当にほっとしているところです。みんなの力をもってこのように生産ができて、このように出荷できるという喜びをみんなで分かち合いたいと思っております」

【古澤酒造 古澤康太郎社長】「災害終わった後でも、収穫できたソバ、またお米を大事に作っていきたいと思っております。全国の皆さんにもおいしく飲んでいただければ大変幸いだと思っております」

発酵や蒸留などを経て、およそ2000本のそば焼酎を作り、ことし12月ごろに販売するということです。