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最強寒波で雪害相次ぐ 除雪・雪下ろしの注意点は

この寒波の影響で、各地で雪害事故も相次いでいます。
除雪作業や屋根の雪下ろしの機会が増える中、その危険性や注意点について専門家に聞きました。

県によりますと、2月5日から9日までに、屋根からの転落や落雪などによる雪害事故は29件発生。

飯豊町では8日、落雪に巻き込まれたとみられる男性が死亡。最上町では、自宅の敷地内で除雪作業をしていた男性が屋根からの落雪に巻き込まれ、意識不明の重体となっています。

専門家によると、連日の大雪で屋根に積もった雪は徐々に硬くなり、危険性も高まるということです。

【雪氷防災研究センター 根本征樹 博士】「降り積もった雪は最初は非常に軽いが、沈む力が働いてだんだん密度が大きくなる。それに加えて気温が上昇するとどんどん密度が高くなり、硬く変化していく。」

こちらは、屋根からの落雪に関する実験映像です。

落下した雪の塊は木箱を直撃し、いとも簡単に壊れてしまいました。

別の実験では、雪の塊が落ちたことで車の屋根がつぶれ、フロントガラスも割れる様子が確認されました。

【雪氷防災研究センター 根本征樹 博士】「そんなに一見すると大きな塊には見えないかもしれませんが、それでも木箱なども簡単に破壊されてしまう、そのぐらいの大きな力が生じてしまう。」

また、急激に降り積もった雪は、時間をかけて積もった雪に比べ崩れやすい特徴があるということです。

寒波のピークが過ぎたこれからは、屋根からの落雪や雪下ろし中の転落事故にさらに注意が必要です。


【雪氷防災研究センター 根本征樹 博士】

「寒波がひと段落してこれから少し気温が上がるかもしれませんが、そういった時期に一番落雪とか屋根雪からの事故が生じるので(除雪作業中も)これまでよりも一層危険な状況に挑んでいると意識をもって(ヘルメットや命綱の装着など)基本を重要視して作業していただきたい」