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専門家に聞く 冬場にクマが出没する理由は
県内では2日も新庄市の住宅地でクマが捕獲されました。
冬場のこの時期に出没が相次ぐ理由を専門家に聞きました。
【インタビュー】「冬に限らず出没が近年増えているのはとにかくクマの数が増えてるということ、それに伴って分布域が広がっていって多くの地域で人間の生活圏とクマの生息圏が接するようになってしまっていることが大きい。」
クマの生態に詳しい森林総合研究所東北支所の大西尚樹さんです。
大西さんは冬場にクマが目撃される理由について、去年の秋にえさが豊富だったことも影響していると推測しています。
【インタビュー】
「一般的な傾向としては秋にえさが多いと(食べるために)冬眠するのが遅くなるということは言われている。ただこの2月に出没した個体は去年の秋からずっと一度も冬眠しないでいるということではないと思う。出没した個体も冬眠はしていてたまたま(食べ残しを食べに)ここ最近冬眠の穴から出てきた感じではないか」。
県によりますと、去年12月のクマの目撃件数は28件、1月は7件にのぼり、記録が残る2003年以降、月ごとの目撃件数ではそれぞれ最も多くなっています。
クマにとっては冬眠期間ですが、大西さんは今後も冬に目撃が増える可能性を指摘します。
【インタビュー】「この冬眠期間中にクマの目撃が多くなる傾向は今後も続くかもしれません。標高の低い住宅地と近いところでも冬眠する個体が増えてきた。(クマの)絶対数が増えれば当然動き回る個体も増えさらに人里に近いところで動いているので目撃される機会が増えるということだと思う。」
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