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赤ちゃんの遺体遺棄事件 母親に懲役10カ月を求刑

去年3月赤ちゃんの遺体を遺棄した疑いで男女2人が逮捕された事件の裁判で、検察側は赤ちゃんの母親の女に懲役10カ月を求刑しました。

起訴状などによりますと、無職の上田綾乃被告(38)は、去年3月1日から2日にかけて、赤ちゃんの遺体を千葉県銚子市の海岸付近に遺棄したとして死体遺棄の罪に問われています。

これまでの裁判で上田被告には、精神疾患があることが明らかになっていて、争点となるのは責任能力の有無です。

きょうの裁判で検察は、赤ちゃんに対して罪悪感を持っていたことなどから、責任能力は十分にあると指摘。

ただ埼玉県狭山市の職業不詳、碓井康哲被告から「修行」と称して暴行を受けていたこと、また自首が成立し反省の態度を示していることなどを考慮し、懲役10カ月を求刑しました。

一方弁護側は、上田被告は精神疾患の適切な治療が受けられないまま碓井被告から日常的に暴行を受けていて、正常な判断力が低下していたとして寛大な判決を求めました。

判決は2月27日に言い渡されます。