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政策を問う「少子化対策・子育て支援」現状と課題
山形県知事選挙企画「政策を問う」です。きょうは「少子化対策・子育て支援」について、県内の現状と課題、そして候補者の訴えを紹介します。
山形の未来を支える子どもたち。しかし今、県内の少子化も急速に進んでいます。
最新の調査によると2023年、県内で生まれた子どもの数は5151人と過去最低を更新。県内の出生数は2004年に1万人を割って以降急速に減っていて、1年間に生まれる子どもの数は、この20年で半減したことになります。
背景には、晩婚化や婚姻数の減少、若い女性の県外流出があるとされています。また、子育てに関する負担も少子化を加速させる要因です。18歳未満の子どもがいる夫婦の共働き率は24.8%。子育て世帯の4分の1が子どもを育てながら働いています。
一方、保育料の無償化に向けては3歳から5歳児が国の事業で無償化されていますが、0歳から2歳児は推定年収470万円未満の世帯の負担軽減にとどまっています。
県は今後、対象を640万円未満まで広げる方針で、0歳から2歳児の75%が負担軽減となる見込みです。こうした問題について、現役の子育て世代は、どのようなことを望んでいるのでしょうか。
【1児の母】
「4月から保育園に預けて仕事に復帰予定。保育料もかかり、時短で給料も前より減ると、今後の家計はしっかり考えていかないと。0歳から補償があると、かなり違う」
【2児の母】
「私シフトで働いているので、時間までに勤務が終わらないときに預けるのが難しくて、時間を遅くまでみてもらえると助かる」
【2児の母】
「東京都で無痛分娩が補助されるというニュースをみて、すごい良いなと思って、私も2人目無痛分娩を試してみたいと思いつつも金額のこともあって挑戦できなかったので、そいうところで補助があると踏み出しやすい」
ここからは、少子化対策・子育て支援について、候補者の訴えです。立候補しているのは届け出順にいずれも無所属で現職の吉村美栄子さんと新人の金山屯さんの2人です。
【吉村美栄子候補】
「働く職場環境、それは若い人たちが働きたい環境づくり、そこをもっと官民一体となってやっていかなければいけないと思っています。少子化対策はイコール雇用対策だと言われています。若い女性の声をきちんとお聞きをして経営者たちとつないで。そこをもっとこれまで以上にきちんとやらないといけないと思っています。そのためにもっとその年代の人たちの声を取り入れることをやっていかないといけないと思ってお
ります」
【金山屯候補】
「結婚した人に対しては、子育てが大変なんだからそれに対する支援を充実させていく方に力をいれるべきで、パートナーシップ制度に予算を使うのは逆行。学校の授業料を無料にするとか、給食費を無料にするとか、実際にやっているところもあるだろうし、額が少ないことが問題になっているので、それをきちんと充実させていけば、問題解決になる」
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