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米沢の伝統工芸品「笹野花」づくり盛ん

 米沢市では、木を削ってつくる伝統の「笹野花」づくりが盛んに行われています。

 「笹野花」は伝統工芸・笹野一刀彫の技で作られる木彫りの造花です。平安時代の1200年前ごろに笹野地区に伝わったとされ、雪深い米沢では菊の花に見立て仏壇に供えるなど、古くから冬を彩る風物詩として親しまれてきました。こちらの工房では先月から製作を始め、今が最盛期となっています。職人が「チヂレ」と呼ばれる小型の刃物を使い「コシアブラ」の木から真っ白な花びらを削り出していきます。出来上がったものは、赤や黄色、ピンクなどに色付けられ、次々と鮮やかな「花」を咲かせてました。

■戸田寒風さんインタビュー
「笹野花は、日本の歴史の中で最も古い造花だと思う。この歴史だけはなくしたくない」

「笹野花」づくりは今月いっぱい続けられ、17日には笹野観音堂・十七堂祭で火伏せの縁起物として販売されます。