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山形ニュースこの1年 事件・事故
今年県内で発生した殺人事件や強盗事件、大規模な山林火災などを振り返ります。
建物から吹き出る大きな炎。
5月、大江町楢山で一家5人が住む木造2階建ての住宅が全焼し、4人が犠牲となりました。
県によりますと、11月までに起きた今年の建物火災は129件で、去年の同じ時期に比べて37件減少したものの犠牲者の数は増加しています。
また今年は大規模な山火事も発生しました。
南陽市宮内で起きた山林火災。
実に9日間にわたり燃え続けました。
消火活動には消防や自衛隊など延べ1660人が動員されました。
およそ122ヘクタールが焼け、県内では過去10年で最大規模の山林火災となりました。
酒田市では、4月末から5月にかけて、空き家など人気のないところでの火災が相次ぎました。
警察が連続放火事件の可能性も含め捜査を進める中。
市の施設に灯油をまき火をつけたとして逮捕・起訴されたのは、地元消防団で活動していた男でした。
当時、田賀被告は酒田市消防団第1分団の副分団長を務めていて、市によりますと4月末からの2週間ほどで相次いで発生した不審火のうち、複数の現場で消火活動にあたっていたということです。
田賀被告は起訴内容を認めていて、検察側は「仕事や消防団としての活動にストレスを感じていて、それらの解消や消防団として活動することで、同僚や家族から評価されたいという考えから犯行に及んだ」と指摘しています。
8月から10月は強盗事件が相次ぎました。
酒田市十里塚にあるコンビニエンスストアでは、男が持っていた鎌で店員を脅し3000円相当の商品を奪って新潟まで逃走。
逮捕後男は恐喝などの罪で起訴され有罪判決を受けています。
そのおよそ1カ月後には。
白鷹町中山の簡易郵便局には、包丁を持った男が押し入り、中にいた女性局長を脅し、現金100万円を奪って逃走。
さらにその1カ月後。
高畠町にあるコンビニエンスストアで男が刃物のようなものを店員に突き付け現金16万円を奪った直後に3万円を返し、残りの13万円を持って逃走しました。
3万円を戻した理由について男は。
「金庫の中の金をすべて持っていくとその後の店の営業に支障をきたすと思った。」
いずれの事件も警察が防犯カメラの映像を解析するなど捜査を進め逮捕しています。
【石川記者】「三川町役場のすぐ近くにあるこちらの住宅で一人で暮らす高齢の女性が遺体で見つかりました。」
9月、三川町横山の2階建て住宅で、この家に1人で住む阿部祥子さん(90)が意識と呼吸がない状態で1階の寝室で倒れているのを家を訪ねてきた長男が発見。
阿部さんは多発外傷のため死亡していて、警察は頭や胸などに多数の傷があることから、殺人事件と断定し、捜査本部を設置。
およそ3800人の捜査員を投入し犯人の行方を追う中、捕まったのは同じ町内に住む男でした。
こちらはこれまでの取材に基づく事件当日の石川被告の動きです。
9月22日の午前0時すぎ石川被告は酒を飲んだ状態で阿部祥子さんの自宅1階縁側付近の窓ガラスを割って侵入。
その後寝室で阿部さんの頭や顔などを手で殴り、足で踏みつけるなど何度も暴行を加え、殺害したとみられます。
警察によりますと石川被告と阿部さんに面識はなかったとみられています。
現場からは石川被告のDNA型と一致する血痕が見つかっているほか、阿部さん以外の土足の跡が残されていて、警察は事件後に捨てられていた石川被告の履物によるものだとしています。
警察は石川被告の認否を明らかにしていません。
また石川被告は80代の男性が所有する近くの空き家に侵入し、クレジットカードや通帳を盗んだ疑いで再逮捕されていて、容疑を認めています。
初公判までに、犯行動機など事件の全容解明にむけたさらなる捜査が進められます。