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県知事選挙 自民党県連 吉村氏への支援決定
1月に告示される県知事選挙についてです。
自民党県連がこれまで対立してきた現職の吉村美栄子さんへの支援を決定しました。
これにより、県政界は大きな転換点を迎えようとしています。
12月15日、山形市の自民党県連に集まったのは、国会議員や各支部の代表者たち。
冒頭を除き非公開で行われたこの会合で、知事選への対応が決まりました。
【自民党県連 遠藤利明会長】「いろんな意見がありましたが支援するということで決定をいたしました」
県連は、これまで進めてきた独自候補の擁立が難航したことからこれを断念し、現職で5期目を目指す吉村さんへの支援を決定しました。
支援の中身はこれから検討するとしています。
自民が吉村さんを支援するのは今回が初めてです。
【自民党県連 遠藤利明会長】「吉村県政と協力して仕事を成し遂げていく」
自民は、これまでも候補者を擁立できずに自主投票とする対応などをとってきましたが、4期16年にわたり、吉村県政とは対峙するスタンスを維持してきました。
しかし、ここ数年は山形新幹線の高速化や大雨対応などをめぐって急接近。
12月7日には、吉村さんが県連を訪れ、支援を要請していました。
12月15日の会議では「独自候補を擁立すべき」という意見や、「何もせずに自主投票にするべき」といった反発の声もあがったということですが、最終的には遠藤会長がこれを治め、全会一致で支援を決めました。
【自民党県連 遠藤利明会長】「これまで16年間県政とは対峙した形で進めてきました。ただ、これからの難しい政策課題の中で自民党と協力して県政運営したいという知事の要請なのでそれが選挙での支援だと思っている」
会議ではこのほか、野党系の現職と自民・新人が戦う来年夏の参議院選挙で、「逆に知事から支援してもらうべき」という意見もあったと言います。
遠藤会長も参院選への思惑をちらつかせました。
【自民党県連 遠藤利明会長】「支援を要請された知事はそういうことを踏まえて要請されたと思っている。当然、これからの各選挙についても連携して進んでいけるものだと思っている」
国政与党として再び県民に選択肢を示せない自民。
支援という段階に入ったことで、県政野党ではなくオール与党となる様相を呈しています。
自民の決定を受けて吉村さんは、「大雨からの復興に向け、党派を超えて難局を乗り切りたい」と強調しました。
【吉村美栄子氏】「お互いに議論しより良い施策へ一緒に取り組んでいただけると思っている」
知事選の告示は来月9日。
出馬を表明したのは吉村さんだけで、無投票となる公算が大きくなっています。