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辛味が特徴 伝統野菜「花作だいこん」の試食会

生産が一度完全に途絶えていた幻の野菜「花作だいこん」。その味を楽しむ試食会が長井市で開かれました。

「ずるずる。辛味が際立つ」
「辛味が効いていてとてもおいしい」
 
辛さの正体はこちらの大根。強烈な辛味が特徴の長井市の伝統野菜「花作だいこん」です。
辛味の強さは通常の大根と比べて3倍ともいわれ、試食会ではすりおろした大根を薬味にそばを味わいました。

「やっぱりこの辛味。そばの香りがしなくなるのかなと思ったけど。辛味は辛味。そばの香りは香り。大根の甘味とそれぞれ感じられるのでおいしい」
「あんまり食べたことなかったが意外と辛味がおいしかった」

「花作だいこん」は身が固く長い期間、保存が効くことから雪深い置賜地方の冬の食料として重宝されていました。
しかし、冷蔵庫の普及などにより需要が減り40年ほど前に栽培する人がいなくなってしまいました。
強烈な辛味や独特の食感を味わいたいと消費者からの復活を願う声が高まり、市内の農家が残っていた種で栽培を再開。
20年ほど前から3人の農家が3アールほどの畑で種を繋いでいます。

横沢芳一さん
「たくさん集まっていただいて花作だいこんを味わっていただいたのでよかった」
「この地域に根ざしてきた大根。何とかこれを続けていきたい」

花作だいこんは、市内の道の駅や直売所で販売されています。