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「カクレトミヨ」の個体数調査

国の絶滅危惧種になっている淡水魚「カクレトミヨ」の個体数調査が天童市で行われました。

【菅原智郁アナウンサー】「カクレトミヨの生息する池は、県の天然記念物に指定されています。しかし年々魚の数は減少。今年はどのくらい確認できるでしょうか」

天童市と東根市の一部地域にしか生息しない淡水魚「カクレトミヨ」。

天童市の高木地区では、市の職員や保存会のメンバーがきのう設置した30個の捕獲器を回収し個体数を調べました。

個体数は、4日前に捕獲したカクレトミヨに目印をつけて放し、再びきょうどれだけ捕獲されたかを元に推定値で算出されます。

2012年には推定個体数が2139匹でしたが、去年はわずか36匹に。

アメリカザリガニの大量発生によりカクレトミヨの生息する水草が切り取られていることなどが要因と言われています。

きょうは8匹が捕獲されましたが、目印をつけたカクレトミヨを確認できなかったため、今回は「推定個体数を出せない」という結果になりました。

【天童市教育委員会生涯学習課 稲葉友美さん】「(去年も捕獲数が)8匹で同数ということで昨年度より悪化していることはないのかなと思っている」

市や保存会では今後もアメリカザリガニの駆除などを定期的に行うとしています。

【カクレトミヨ保存会 仲野徹会長】「地域の宝。ここにしかいない貴重な魚なので、今後も保全活動に取り組んでいきたい」