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最上町・瀬見温泉 復旧作業そして営業再開
7月の記録的な大雨からきょうで4カ月です。
当時、大きな被害を受けた最上町の旅館が復旧作業を経て今月、営業を再開しています。その道のりに密着しました。
最上町・瀬見温泉の老舗旅館「観松館」です。
7月の記録的な大雨により裏山で大規模な土砂崩れが発生し、大量の土砂が流れ込みました。
6月にリニューアルしたばかりの大浴場の湯は茶色に染まり休業を余儀なくされました。
夏場の厳しい暑さが続く中、連日従業員総出で土砂の撤去作業にあたりました。
高橋社長も道具を手に取り作業に汗を流します。
このころから聞かれた合言葉は「被災前よりも旅館をきれいに」。
従業員による復旧作業は大雨から1カ月後も続いていました。
その後、国の事業を活用し駐車場の土砂の撤去を終え、大雨から2カ月後には、手作業による復旧活動を終えました。
一方で費用面での課題も表面化し、修繕費や大雨により営業できなかった時期の損失などを合わせるとその額は3億円以上。
支えになったのはクラウドファンディングでの応援の声です。
そして大雨からおよそ100日がたち、脱衣所の改装作業を終えると、大浴場には被災後初めてお湯が張られ、湯けむりがたちのぼりました。
営業再開に向けた準備が整います。
迎えた11月11日。3カ月半ぶりの営業となったこの日、朝から調理や清掃にとりかかる従業員の姿がありました。
この日は70人ほどの予約があり、午後2時をすぎると続々と客が訪れます。
受付の従業員にとっては久々の接客です。