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山形空港 滑走路延長など議論
インバウンド誘客に向けた滑走路の延長など、山形空港の将来について検討する会議が山形市で開かれました。
現在、山形空港は滑走路の長さが2000メートルとなっていますが、国際線の大型機の着陸には長さが足りず、これまでも滑走路の延長について議論されてきました。
きょうの検討会には専門家や観光関係者、学生など20人が出席。
はじめに県は、近年のインバウンド増加など利用客の傾向や、滑走路を2500メートルに延長する場合210億円がかかる試算などを示しました。
これを受けて参加者が、現在や将来の山形空港について意見を述べました。
【大学生】「他の交通手段に対して費用が比較的高いため、電車やバスのような気軽さはなく若者が利用するハードルが高い」
【観光業界】「もう少し便数が増えるとか、そういうことを考えていければもっと山形便の利用拡大につながる」
滑走路の延長については、専門家から厳しい声も。
【茨城大学 平田輝満 教授】「滑走路を延ばしたら飛行機が来るっていう時代ははるか昔に終わっている。札幌、仙台、福岡、広島の空港ですら苦戦しているところで、可能性が未来にわたってあるかというと正直厳しい」
このほか、「利益や利用者への負担がどれだけになるのか、しっかりシミュレーションすべき」などの意見も出されました。
県は来年度以降に検討委員会を立ち上げ、「将来ビジョン」を策定する方針です。