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「伝統的酒造り」ユネスコ無形文化遺産登録へ

日本酒や焼酎、泡盛など日本の「伝統的酒造り」が、ユネスコ無形文化遺産に登録される見通しとなりました。

県内の関係者からも期待の声が上がっています。


【出羽桜酒造 仲野益美社長】
「悲願だったので、やっとユネスコ無形文化遺産に登録されるということで非常にうれしく思っている。この伝統をしっかりと受け継いで日本酒の良さを国内外に伝えなければと思っている」

コメなどの原料を蒸す、こうじを作る、発酵を管理するといった技が各地の気候風土に応じて発展し受け継がれてきた日本の「伝統的酒造り」。

文化庁は、11月5日、この日本の技術についてユネスコの評価機関から「無形文化遺産に登録することが適当」との勧告があったと発表しました。

【出羽桜酒造 仲野益美社長】「ユネスコは全世界で注目されているので世界に向けての発信が加速すると思う」

県酒造組合によりますと、県産日本酒の輸出量は2021年度に756キロリットルと過去最高を記録。

今回のユネスコ登録を受けてさらに輸出量が伸びることも期待されます。

その一方で国内の消費が落ち込んでいるなど課題も。

【出羽桜酒造 仲野益美社長】「(ユネスコ登録が)もう一度国内の皆さんに日本酒の素晴らしさ、伝統的酒造りの技の日本酒を味わってもらうきっかけになればうれしい」

仲野社長は2016年に県が指定を受けたGI、地理的表示保護制度と一緒にPRしていく重要性を訴えます。

【出羽桜酒造 仲野益美社長】「(日本酒が)県単位で初めてGIをいただいた県なので、ユネスコと一緒に発信していかなければならないと思う。あの瓶の中には日本が詰まっていて、山形の酒には山形が詰まっていて、それぞれの蔵の思いが詰まっているので、ユネスコ登録に向けて皆さんに伝えなければという思いを強くしている」

文化庁によりますと、12月2日から7日にパラグアイで開かれる政府間委員会で登録が正式に決定するということです。