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果物の搾りかすを畜産飼料に

南陽市の飲料メーカーが、果物の搾りカス(搾汁残渣)を牛などのエサとして再利用する取り組みを始めました。

南陽市でフルーツジュースの製造などを手掛ける「山形食品」です。

こちらの工場では、製造過程で果物やお茶など年間およそ2300トンの搾りカス(残渣)が発生しますが、これまではその大半を廃棄処分していました。

こうした搾汁残渣を低温で乾燥させ、畜産飼料に再利用する機械を県内で初めて導入し、きょうお披露目されました。

飼料自給率の向上が見込まれ、低温で乾燥することで栄養を保った状態で飼料化できるなど、畜産農家へのメリットも期待できます。

【山形食品 太田聡 社長】「地域循環型の農業にも資することができる乾燥機ということで、非常に期待をしている。今後この乾燥機をどういう風に活用していくか、県内の農家やJAなどと連携しながら色々な取り組みを進めたい」

山形食品では、当面はリンゴやラ・フランスなど、果物の残渣を再利用し、今後はお茶やコーヒーの飼料化にも取り組んでいく予定です。