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79年前の広島で被爆したピアノのコンサート

79年前に広島で被爆したピアノのコンサートが山形市役所で開かれました。

原爆が投下された広島で奇跡的に残った「被爆ピアノ」。

爆心地からおよそ3キロのところで爆風を受けたということで、いまも残る傷が当時の悲惨さを物語ります。

広島市に住むピアノ調律師で、自らも「被爆二世」である矢川光則さんが、1998年に被爆者から譲り受けました。

【ピアノ調律師 矢川光則さん】「人間みたいにものは言わないけれど、音楽を通して五感、聴覚に伝えることができる。そこに被爆ピアノの良さがあるのではないか」

このコンサートは、平和の大切さを考えるきっかけにしてほしいと、山形市が2020年から毎年開いています。

演奏したのはシンガーソングライターの南壽あさ子さんです。

【インタビュー】「いろいろなピアノを演奏してきたが、ほかのピアノよりももっとパワーのある、ピアノの個体からもすごくパワーを感じるそんなピアノ。音色をちゃんと伝えられてよかったなと思う」

集まった人は、力強く美しい音色に聴き入っていました。

【インタビュー】「被爆ピアノの音と南壽さんの歌声がとても合っていて素晴らしかった」「平和コンサートらしい。非常に弾き方が上手で楽しんで聴いていた」「本当に(被爆したとは)信じられない音色でよかった」

被爆ピアノのコンサートはあす(10月5日)も山形市中央公民館で開かれます。