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官製談合事件で県住宅供給公社を家宅捜索、身柄送検

 山形市の山形北インター産業団地造成工事に関する指名競争入札で秘密事項を漏らした疑いで男2人が逮捕されました。
 この事件に関し警察は26日夜、県住宅供給公社などを家宅捜索し27日朝男の身柄が山形地検に送られました。

官製談合防止法違反などの疑いで逮捕・送検されたのは天童市柏木町の山形県住宅供給公社・職員伊藤健一容疑者(62)と山形市中野の高橋土建・代表取締役高橋政信容疑者(74)です。

 警察によりますと伊藤容疑者は2023年9月に山形北インター産業団地の工事の指名競争入札の際に、高橋容疑者に対し本来は非公表である入札に関係する金額や参加指名業者などの情報を教えた疑いがもたれています

「午後10時半です。捜査員が山形市役所から出てきました。」

 警察は昨夜、公社や工事を委託した山形市役所などを家宅捜索し関係書類を押収しました。
 またこの事件を受け、公社はきょう会見を開きました。

「大変、申し訳ございませんでした」

 公社によりますと伊藤容疑者は今回の工事の現場監督を務めていたということです。
この工事についての予定価格は4879万円で実際に入札した10社のうち最高価格は5050万、最低価格は高橋土建の3700万円で予定価格より1000万円余り安く落札されたということです。

【県住宅供給公社 沼澤好徳理事長】
「不法行為という非常に重いものと思っている。仕組み上は十分な体制を整えて来たが、どこかに穴があったのではないかと思っている。全般にわたって本当に穴がないのかという目線でしっかり点検を進めて行きたい。」

 この事件を受け佐藤孝弘山形市長は「当該工事の発注者は公社であり、山形市は本事件には関与していないと認識しています。公社に対してはコンプライアンスの遵守と適正な事務執行を求めてまいります。」などとコメントしています。